心理学には「自己内観における錯覚」という言葉があります。
これは、自分の思考を省みるだけで、自分が何に向いているのかや、何に幸せを感じるのか、人生の目標や意義までも、究明できるという「思い込み」を表す言葉です。
考えること、頭の中で検討を重ねることに、意味がないわけではありません。
しかし、時間とともに新たに得られる認識はどんどん小さくなり、すぐに思考は飽和点に達してしまいます。
思考の飽和点をとっくに過ぎていても、つい考えすぎてしまう方が多いのではないでしょうか。
それはなぜでしょうか。それは、考えるほうが簡単だからです。
頭の中で熟考しても、懐中電灯で照らす程度の範囲にしか考えは及ばないことが多いですが、行動を起こせば、サーチライトであたりを照らし出したかのように、一気にいろいろなものが見えてくるようになります。
こちらの記事では、「考えすぎ」を改善するための具体的な対策について、わかりやすく紹介します。
考えすぎてしまう原因は?
「考えすぎる」とはどのような状態なのでしょうか?
必要以上に物事を考えてしまうことで、不安や悲観的な感情を引きずってしまうことがあります。
具体的な理由を探ってみましょう。
1. 失敗を恐れる
行動する前にリスクや失敗を考えてしまうことで、行動が遅れてしまいます。
成功を求める一歩を踏み出す勇気が必要です。
2. 他人の目を気にする
周囲の人々の評価や意見を気にして、自分の行動を制限してしまうことがあります。
他人の期待に応えようとするあまり、自分の本当の欲求を見失ってしまうことも。
3. 正しい方法を探す
完璧主義的な考え方から、正しい方法を見つけようとして時間をかけてしまうこともあります。
しかし、完璧を求めるあまり、行動が遅れてしまうことも。
考えすぎを改善するための対策法
つまり、「考える」だけではダメで「行動」しなければなりません。
例えば、親は子育ての指南書を読むことによってではなく、日々自分の子どもを育てながら、教育者としての能力を育んでいきます。
考えすぎを改善するための具体的な対策について、わかりやすく紹介します。
1. 書き出して整理する
心配事や悩みを書き出して整理し、思考パターンを知ることで冷静に判断できるようになります。
日々の感情を記録する習慣を身につけましょう。
2. 考える時間を限定する
決めた時間だけ考えて、長引かせないようにしましょう。
時間を区切ることで、無駄な悩みを減らすことができます。
3. 行動を起こす前に試す
考えすぎる前に、まずは行動してみて、経験から学ぶことが大切です。
失敗を恐れずに、自分の可能性を広げましょう。
先行きを完全に予測できる人はいません。最高の教養を身につけている人でも、先が読めるのは、特定方向の数メートル先までです。
予測できる境界線の先を見たければ、その場にとどまるのではなく、むしろ前に進むために行動しなければいけません。
考えすぎが引き起こす問題は? 心理学からわかりやすく解説 行動力を高める秘訣とは? まとめ
考えているだけなら失敗するリスクはゼロですが、行動すれば失敗のリスクは確実にゼロより高くなります。
そのため、世の中には、考えたり、他人の行動にコメントしたりするだけの人がとても多いです。
考えているだけの人は現実と関わりません。そのため、挫折する心配は一切ありません。
一方、行動する人は挫折のリスクと無縁ではないですが、その代わり経験を積むことができます。
人生において自分が何を求めているかを知るには、何かを始めてみるのが一番です。
考えているだけでは、よい人生は手に入りません。
行動する勇気を持ち、考えすぎずに前に進みましょう!
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